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OTSUCHI 「もやいの家」を通じた地域の再生~船出編~   

2012年 07月 12日

STEPセンター長、副センター長2名が関わっている研究グループ(代表者:与謝野STEPセンター長)では、東日本大震災後の7月から、関西大学の助成を受け、被災された方々と傷ついた地域のため、学者として、また大学として何ができるのかを考えてきました。

そして、岩手県大槌町と関西大学の間で、地域の人的資源育成と雇用の創生を目的とした連携協力協定が締結されました。
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大槌町は大変に甚大な津波被害を受けています。
下の写真は城山から見下ろした街の様子(今年3月撮影)です。
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港も、漁協の建物も大きな被害を受けました。
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漁業、水産加工業の本格的復活には、まだ時間がかかります。研究グループでは、これらに代わる雇用の創出が、緊急の課題であると考えました。

大阪のIT企業と連携して大槌町でIT教育を行い、IT関連企業を外部から誘致するのではなく、地域住民主体で起業することで雇用を生み出す、自律的な復興を実現することが、大学が進める研究プロジェクト(「コミュニティ主体の復興をささえるコモンズの構築―『もやいの家』を通じた地域の再生」)の中心的な目的です。そして、この活動を通じて、関西に住む我々が、いずれおとずれる震災に備えるため、さまざまなことを学ばせていただくための協力関係を築きます。

IT企業との連携で進める具体的な雇用創出プロジェクト「岩手県大槌町におけるIT教育、および新規雇用創造による自律的復興支援プロジェクト」の通称はSHIP(Sledge Hammer Inspiration Project)です。

7月10日、大槌町と関西大学の連携協力協定が結ばれ、この目的の達成に向けてSHIPの船出の日を迎えることができました。

河北新報岩手日報の記事に取り上げていただきました。

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by RAKUSAI-TENSAN | 2012-07-12 14:12

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